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アニメ摘記『ダンジョン飯』--「食べる」と「生きる」--


あ、どうも。
APOROです。

ひとまず以下の免責をば。
 © 九井諒子・KADOKAWA/「ダンジョン飯」製作委員会



同時視聴が終わって何週間経ったんだろう。
やっとこダンジョン飯の記事を書き始めております。
皆さんがこれを読めるようになるまで、さらにどれくらいの期間を要したのかは不明ですが、なにぶん安易な道があればそちらへ流れてしまう性分でして。

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そうだ、どなたかウィッシュリストからマルチビタミンサプリを一年分買ってくださったようで。
端的に過ぎますが、謝意を。

数か月前から切らしていたのですが、何かのはずみで買ったらしきビタミンCが残っておりまして。
それで当分は繋いでしまえと、ものぐさらしく考えていたんだよね、
でも、やはり何かしらのビタミンが欠乏状態になっていたのか、不眠やら疲労感やら出てたんだ。
脂溶性ビタミンなら体内に貯蔵できるけど、水溶性はそうもいかないもんね。

頂いたサプリ、適当量を摂取したら多少は鈍い頭でも回るようになりまして。
この通りブログも書けるようになりましてござる。

別に理想的な量を摂取しようとは思わないまでも、欠乏を回避するというのは大事だと身に沁みました。

ありがとう。1年分頂けたおかげで、僕は1年分戦えます。
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さて、ダンジョン飯の記事でござったな。

上記画像にもある通り、2期決まったね。おめでとう。
というか、1期のとっちらかったあの終わり方で幕を引かれたらさすがにどうしようとなるわね。

OP・EDともに力入ってたし、作風にも合ってたから、よっぽどのことでもない限りはコケないだろうとは思ってたけど、シンプルに自分が2期見たかったから決まってよかったよ。


というわけで、1期の振り返りと評価をしていこうか。

【ポップさ】はなんかこう、違うなという感じがしたから、↓の項目に変えた。

【ポップさ】
↓↓↓
【作品の概要と、独自の面白さ】

【物語性からの評価】と被る部分もあるかもしれないけど、
【作品の概要と、独自の面白さ】では表面をざっとなぞる。
【物語性からの評価】では(被るか被らんかは作品次第だろうけど)要素をピックアップして、それがどう機能しているか、その視点から見た場合の作品はどうなるか。
みたいなことを書いていこうと思ってる。


というわけで、いつも投稿してるニコ動よろしく前口上がダラダラとしてしまったけど、書いていこうか。



【作品の概要と、独自の面白さ】

・第一印象込み、周辺の情報

まあ正直、製作がTRIGGERな時点で絵がハズレな可能性は低いと考えられる。

TRIGGERのURLは以下。
https://www.st-trigger.co.jp

代表作が多いのか、ちょうどアニメをよく見ていたタイミングが合っているのか、観て悪印象のなかったアニメがいくつか記載されてた。

キルラキルとかBNAとかSSSS.GRIDMANとか。

ダンジョン飯は公式HPのティザーとしてこんなのがあったよ。

↑こっちは「ダンジョンサバイバル飯!」って感じを押しててわかりやすい。

↓これはちょっと、その、作った人に善意(悪意じゃないよ)がありすぎな気が。嘘をついてるわけじゃないけど、ギャグ成分薄め。



・コミカルでフットワークの軽い展開

まあどんな話かというとだね、APORO目線ではこんなお話。

一言で表現するならば、目的を理解しつつ意図してはき違える主人公ライオスと、目的達成のために頑張るパーティメンバーの方向性(だけ)が一致してしまった物語。

主人公はドラゴンに食われた妹を助けるためにダンジョンの攻略を進めてるのに、魔物食にテンションを上げてるシーン多いし。

なんなら妹のファリンを食って分解消化したドラゴンを倒して、とりあえずファリンを蘇生したら、普通にドラゴンの肉食うし。
で、主人公がそんなんだから、ちゃんとファリンを助けたくて同行してるパーティメンバーのマルシルとチルチャックはとにかくツッコミに追われるし。
それでツッコミ疲れになってるシーンもあるしね。

後半で不死者の敷地に入ったときは、ライオスが大喜びで
「ミノタウロスの乳しぼりができた!」なんてことをチルチャックに報告してるシーンで「お、やったな。心の中にしまっとけ」って言ってたりもする。
もう後半にもなって、呆れが8割くらいあったんだろうか。


そんな感じで、主人公とその他キャラクターの掛け合いを楽しむのが本作のメインだと思う。

最初はファリンを助け出すため、一刻でさえも惜しむがために、魔物食を敢行した。
だが、食べ慣れないものは調理法も分からない。
そのため断念かと思いきや、魔物食のプロであるセンシがパーティに加入する。

そうして、結局ダンジョンを出ることなく再アタックするライオス一行。
これがまずかった。
主にライオスの少年心に「モンスター食」というのは刺さりすぎてしまった。どうするんだこれ、抜けるのだろうか。

それを娯楽として見ている我々は気楽でいいものの、巻き込まれた側から見れば地獄だったはずだ。
ひとくち食べるまでは。

なんたって、動く鎧をコース料理で食べ、幽霊でデザートを作り、ハーピーで玉子焼きを作り、グリフィンでセンシのトラウマをえぐる。

「ヒンメルならそうした」の対義語として「ライオスならやりかねない」なんて皮肉交じりの言葉も生まれるわけだ。
さもありなんである。いったい何がライオスをそこまでかきたてるのか。
知りたくはない。


まあそんな感じで、ハサミとバカとサイコを超魔合成したみたいな主人公が、マジメにフマジメしながら物語を進めていくのがこのアニメとなっている。

シリアス話が入っても、多少は緩和してくれたりする。
だから日常アニメほど軽くはないにせよ、観やすいアニメの分類に入れてもいいと思うよ。

概要と特色としては、こんな感じかな、



【物語性からの評価】

さて、上記「【作品の概要と、独自の面白さ】」をとりあえず書いてみたが、それを踏まえての本項目だ。
どう書いたものかと悩みもするが、ひとまずいくつか視点を設けて、「この見方ならこう」って感じに書いてみようか。


・「食」視点--食文化がもたらす「冒険のリアリティ」と「軽さ」--

これが現実であれば、冒険とくれば食料の調達は生存に欠かせない重大事であり、その環境がたとえ安全であれ、気候に恵まれていようとも腹は減る。
ただ多くのファンタジー作品では、この「食」に関して割かれる時間は多くない。
まあ想像に難くないところで、そこに力を入れている余裕があるのならば、別の細部を詰めるべきだと考えるのは普通だし、僕もそう思う。
だからこそ、1シーンであってもファンタジーで食に力を入れただろう作品というのは、文化的背景など十分に設定を詰めることができているのだろう。
まあ、個人的にウケたっていう感覚だけで思うところではあるけど。

ブレイブストーリー然り、千と千尋の神隠し然り。
メイドインアビスはこの観点からだと、ダンジョン飯に近い部類とみていいのかもしれない。

そういった「冒険ならではのリアリティ」を、食文化という視点からコミカルに描き出しているのは、ダンジョン飯の特徴だね。

出てくる料理の見た目が現代の食事ベースなのも、このアニメでは加点ポイント。
ヘタに凝りすぎて「理解に苦しむ名状しがたき諸々」みたいなのが出てきちゃうとね。。
そういうのはむしろやりすぎというか、「ダンジョン飯固有の軽さ」みたいなものが失われる感じもあるし。

食事っていう観点からこのアニメを見るのは素直にオススメできる。
ダンジョンの中での食料をどうするかっていうのはキャラクターたちの目標ではないけど、常について回る問題だからね。

マルシル変顔ランドも大体食事がらみだし。

まあ、ライト層向けな楽しみ方だね。
ぼくは後述するやつよりも、上記のほうが好き。


・「ダンジョン」&ストーリーライン視点--「地下世界」と「死者」--

こっちのほうはオールドスクールというか、人によって解釈は分かれるけど、深すぎるがゆえにどこまで潜っていけばOKなのかが判然としない。

まあ書くだけ書いてみますか。


本作のダンジョンは明確に階層ごとに分かれていて、各階層で環境や出現するモンスターの種類が違うというもの。
一応ひらけた階層とかもあるけど、現実的には「出口」と呼べるものは1つしかなく(ドワーフの坑道とかもあるかもだけど)、最下層まで様々な環境で構成されている。
世界を切り抜いて、その後ガチャガチャにつないだようなツギハギ具合。

アニメ1期では、そんなダンジョンのエントランス部分ともいえる場所からガーゴイル討伐後、謎のトロッコを使ってさらに最下層へ降りる所までが描写されていた。

さてこの「ダンジョン飯」だが、最初に提示されたのは妹ファリンの救出だった。

話の筋だけを見ていくと、それがどういうわけか兄ライオスのグルメ紀行へと毛色を変えて、キメラ化したファリンの遭遇まで続く。
そしてキメラファリンを撃退した後も、やはりグルメ紀行は続く。

既に視聴済みの人は既に自明のことではあると思うが、このファリン撃退までと撃退後で世界観はかなり変化している。

撃退前はこうだ。
可能な限り重たくならないように物語の展開を進め、多少精神的に落ち込む問題が発生したとしても、視聴者視点では「仕方のないことだ」と割り切れる程度の問題ではあった。
財宝かと思ったら宝虫、親しんでいた水棲馬の襲撃など。

それがファリン撃退後、どうしようもない事ではあるが、目を背けるわけにもいかない問題を押してきた。
シェイプシフターで人間性に関する出題をしてきたと思ったら、
マルシルの「死」に対する恐怖を、次いで死ぬことを許されない集落を見せる。
そして集落を出て、最終話ではどこへ行くともしれないゴンドラで下層へ下りていく。

これが2期へ繋がった際にどう表現されるのか。
未知数ではあるが、想像するうえではやっぱり怖い。

眠るとき、下にはちゃんと布団やら床やらがあるのに、際限なく落ちていく感覚をおぼえたことはないだろうか。


地上をいわゆる「生きるものの世界」とするなら、地下は地上へ帰る手段を失った、「死んだものの世界」である。
これもやはりファリン前後で描き分けられていて、明確な切り分け部分はシュローが地上へ帰るタイミングだろう。

あそこで帰らなかったのが、半分人間、半分獣の姿にされたイヅツミ。
シンプルにかわいいと思いながら見ていたが、「人なのか、そうではないのか」という命題を象徴するするキャラクターでもある。

イヅツミとの話を描いたのは19話。ストーリーとして話が大きく変わったのはここからだった。
マルシルのトラウマが描写されたのも一つのサインだと思うが、明確に分けられているのは、イヅツミ以降でライオス一行は生きた人と出会っていない(黄金郷の住人は死者にカウントする、いやむしろ「生者」ではなく「死者」とコミュニケーションをとるようになったと言うべきか)という点だ。

前段のシェイプシフターのタイミングで、イヅツミは遭遇しなかったのか、人と認識されなかったのか。
マルシルの死に対する認識も変化したかは不明。
センシの食べた肉の真偽も、事実が判明したことはしたが、グリフィンを恐怖していたことを考えると、「人間」と「非人間」の間をさまよっていると認識してもいいかもしれない。
イヅツミはこの点ではセンシに近い。

そして底の見えないトロッコと、ドワーフ文字をそのまま読み上げなかった(意訳だけで伝えた)センシ。

「ダンジョン」的にも、ストーリーライン的にも、なんだかうっすら、嫌なにおいがしてはいないかな、と、そんな気にさせる。



……という感じで、物語の表層ではコミカルな表現で笑いを提供しつつ、古くから題材とされてる答えのない問いを提供することで、この作品の底知れなさを表現してるのかもね。

補足
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「食」の視点で「凝りすぎてない」って書いたけど、凝ってるのもいいと思うよ。
そういったリアリティ重視な作品でアニメ化を期待してるのとかもあるし。
サイバネ飯みたいな。

別作品だけど、せっかくだからリンク置いとくね。
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【個人的な考察と体験】

この項目は、言ってしまえば雑記みたいな部分だから、適当に書くよ。
そうだな、ライオスみたいな「非常識」と言われても仕方ないところでも書いてみようかな。

もうそろそろ4年前になるかな、2021年の12月が転機だったんだけど、地元を出て都市部で働くことにしたんだ。
当時は色々出費が重なって金欠でね。
別に金遣いが荒いわけでもなかったのに、まさしく掘っても金は出ない。文字通りのカツカツだったんだ。しばらくして口座にいくらか金が貯まり始めたからと言っても、悠長に使うわけにもいかなくてね。

きっとたまたまだったんだろうけど、引っ越した先が河川敷のある川とか海が近くてね。
それで、とにかく金を使わないで済む方法をめちゃくちゃに考えて、めちゃくちゃな方法で生きてたよ。

米は仕方ない、買うしかない。
でも野菜や肉は自力で何とかなるだろうってことで、仕事の休みとか帰り道に採集して帰ってた。
釣りが趣味だったから、釣り道具持ってたし。

河川敷は植物と餌の採取場所。川と海は言わずもがな、釣りで魚を釣ってたよ。
よく食べたのを、思いつく順で列挙してみようかな。

植物は
・野生化した菜花
・カタバミ
・セイタカアワダチソウ
・オオバコ
・アザミ
・ヤブガラシ

魚は
・シーバス
・ニゴイ
・コイ
・フナ
・ハゼ
・クロダイ
・ウナギ

この辺がメインだったかな。
なんか列挙すると魚は案外悪くないというか、そんな気がする。
でもスーパーで売ってるイワシのほうがうまいよ。
都市河川とか港湾部の魚はね、想像した通りの臭いと味がするよ。

そんな生活で2年くらい食いつないだだろうか。
物干しスペースのベランダも早々に菜園スペースになって以来、今でもたまに収穫してるから、もしかしたら今でもあの生活の延長線上にいるのかもだけど。

2年間、よく頑張ったなぁ。
よく、人が偉そうに「みんな苦労したほうがいい」なんて言うけど、そんなのは安全な後ろ盾があるから言えるんだよ。
自分もそんな感じで苦労したけど、絶対そうは思わないよ。
「差し迫って生命に危険が及ばないのなら、可能な限り苦労はするな」って言いたいよ。むしろ。
だって狩猟・採集民で日々の食事を賄うとか1万年前だよ。
縄文人だよ2年前まで。

使えるものは使った方がいいよ。
立ってりゃ親でも使うんだよ。
腹を満たす収穫もない苦労なんかするもんじゃないよ。

で、そんな生活を続けていたのが2年前まで。
収入が安定した今は貸し農園を借りて、消費する野菜は自分で生産するようになった。
狩猟・採集民から農耕民。1万年の進化である。

超やばい、野菜作るの楽しい。
更地に小さなつぶつぶを埋めると、メシができる。
サイコー サイキョー。

人類はイネ科の奴隷となったらしいが、僕はアブラナ科とナス科の奴隷になった。

そして2年が経ち、ブログを書き始めた。
ついに僕の人生に文字がやってきた。
知的文明と社会化の到来である。


……ネットがつながるのは、いつになるんだろう。
ちょっと怖いから、来なくてもいいかもしれない。


こうした数年間のことを考えると、まさしく「食べる」というのは、自分が「生きる」ということと切り離すことはできないのかもしれないね。





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あとニコニコのシリーズ
https://www.nicovideo.jp/series/477377?ref=garage_share_other

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